7月25日のプチ動植物観察 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中。
気候がいいので日本よりよほど健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意しなければならないのは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

前回の記事にご紹介したボホ・イータリーにて食事をとる前後に、ちょっとした動植物観察をしました。

まずはコンパウンド内外の花と蝶。

 

 

コンパウンドのすぐ前で、日本でも見かける、というか日本が懐かしくなるような白いハコベの花を見かけて、コンパクトカメラで撮影しました。コハコベ (Chickweed) です。この写真は7月20日に撮ったもの。

 

 

そしてこの拡大写真は7月25日、食事から戻って一眼レフを取り出して撮影。5枚のハート型の花弁の切れ込みが深く10枚に見えるあたり、典型的なハコベの花の形です。花柱が3個あるのはコハコベを同定するための手がかりの一つ。

 

 

Pl@antNet(PC版)では学名 Vernonia brachycalyx が筆頭で出て来ましたが、一致率2.91%と低いです。

 

 

以前の記事にもご紹介した、私の好きな白い小花。学名 Hesperochiron californicus(英名 California hesperochiron)が一致率59.16%と高いですが、若干違うようにも見えます。

 

 

オオカワヂシャ(学名 Veronica anagallis-aquatica、一般的な英名は Water speedwell)が一致率42.94%。葉も Pl@antNet にかけたら88.06%に上がりました。多分これでしょう。ヨーロッパからアジア北部にかけての原産だそうですから、日本と同様、ここケニアでも外来種ということになります。しかし、河原や水田などの湿ったところに生えているそうで、コンパウンドの周囲はどちらかというと乾いた土地です。

 

 

さて、美しい蝶が、同定できなかった小花に留まっているのを見つけました。しかし残念ながら、ちょっとやそっと、ネットで画僧を検索した程度では似た写真がなく、蝶の方も同定を諦めました。後翅がギザギザしていますが、これはやはり傷んでいるのでしょうか。

 

(2021.8.4追記:hikoichi-3953さんからいただいたコメントをもとに検索したら、どうもルリボシタテハモドキ(英名 Yellow pansy、学名 Junonia hierta)の可能性が高いです。「Kenya Natural History」というサイトでも紹介されています。情報、ありがとうございました!)

 

 

こちらは後翅も完璧。アメリカオニアザミに留まっていたヒメアカタテハ (Painted lady)。日本にも、そして世界中に分布しているそうです。

アザミにタテハチョウって、絵になりますよね。

 

 

学名 Barleria angustiloba が一致率32.22%と出て来て、確かに似た感じの花なんですが、ちょっと自信がありません。

 

 

これはコンパウンドの庭に咲いているカエンボク (African tulip tree)。相変わらずの派手な赤です。

 

 

トウネズミモチの実が完全に黒紫色になりました。

 

 

そこに恐らくブロンズオナガタイヨウチョウ (Bronzy sunbird) がやって来ました。ちょっとピンボケ。

 

 

別の、コンパウンドの塀のすぐ外に生えている木にはカワリタイヨウチョウ (Variable sunbird) が。

 

 

コンパウンド内の私の部屋のすぐ脇に生えている木。これは4月に撮影した写真ですが、ブログに載せ損ねたままでいました。7月のこの時期にも咲いていましたので、ここでお見せすることにします。ただし、全く同定することができませんでした。

それと、ちょっと保護色になっていますが、バッタが留まっていますね。目が赤いです。

 

(現地時間2021.8.5追記:魔獣アリクイさんからのコメントによると、花は「Rothmannia urcelliformisに似ています。同属かもしれません。そして、バッタはPhymateus viridipesっぽいです」とのことです。確かにそれっぽくもあります。読者の方に情報を追加していただき、どんどん内容が充実していく拙記事です)

 

 

 

上のカワリタイヨウチョウの近くには、恐らく当地では最もありきたりのハタオリドリであるミミグロハタオリ (Baglafecht weaver) が留まっていました。

 

 

最後の4枚は、食事後にボホ・イータリーの外で撮った写真。まずはシロハラムクドリ(またはフジイロシロハラテリムクViolet-backed starling)。建物のすぐ前にある大木を何羽も飛び交っていました。

 

 

これはタクシーを待っている間に道にいたタテフカナリア (Steaky seed-eater)。カナリアというと美しい黄色を思い浮かべますが、この鳥はあまり綺麗ではありません(と言うのも鳥に失礼ですが)。

 

 

6月にショッピングモールでも見かけたチャムネハチクイ (Cinnamon-breasted bee-eater)。木の高いところに留まっていて、今回もコンパクトカメラでもあり、どうも鮮明な写真が撮れませんでした。

 

 

最後は、地味な色合いだが、つぶらな瞳が可愛い小鳥。これもタクシー待ちの道端で見つけました。嘴の形、足がピンクであること、全体的な配色、特に頭部の色合いからして、セッカ (cisticola) の仲間と思われますが、なにぶんにもこの配色ですので似た鳥が多く、同定には至りませんでした。